微分積分(解析学)

関数の極限(6)

実数 a,b に対して、次を示せ。
(1)
||a||b|||a±b||a|+|b|
(2)
max{a,b}=a+b+|ab|2
(3)
min{a,b}=a+b|ab|2

(1)
|a|a|a||b|b|b|
より
(|a|+|b|)a+b|a|+|b|
が導かれるので
|a+b||a|+|b|
が得られる。さらに bb として
|ab||a|+|b|
が得られ、さらに
|a|=|(ab)+b||ab|+|b|
より
|a||b||ab|
が得られる。また、ab を入れ替えて
|b||a||ab|
が得られるので
||a||b|||ab|
が導かれる。これにより、示すべき式が示された。

(2)
ab と仮定すると、左辺は a であり、右辺は
a+b+|ab|2=a+b+ab2=a
となり、等しいことが分かる。ab の場合も全く同様に示される。

(3)
ab と仮定すると、左辺は b であり、右辺は
a+b|ab|2=a+b(ab)2=b
となり等しいことが分かる。ab の時も全く同様に示される。

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