微分積分(解析学) 関数の極限(6) admin 2024年4月2日 実数 a,b に対して、次を示せ。 (1) ||a|–|b||≤|a±b|≤|a|+|b| (2) max{a,b}=a+b+|a–b|2 (3) min{a,b}=a+b–|a–b|2 (1) –|a|≤a≤|a|–|b|≤b≤|b| より –(|a|+|b|)≤a+b≤|a|+|b| が導かれるので |a+b|≤|a|+|b| が得られる。さらに b を −b として |a–b|≤|a|+|b| が得られ、さらに |a|=|(a–b)+b|≤|a–b|+|b| より |a|–|b|≤|a–b| が得られる。また、a と b を入れ替えて |b|–|a|≤|a–b| が得られるので ||a|–|b||≤|a–b| が導かれる。これにより、示すべき式が示された。 (2) a≥b と仮定すると、左辺は a であり、右辺は a+b+|a–b|2=a+b+a–b2=a となり、等しいことが分かる。a≤b の場合も全く同様に示される。 (3) a≥b と仮定すると、左辺は b であり、右辺は a+b–|a–b|2=a+b–(a–b)2=b となり等しいことが分かる。a≤b の時も全く同様に示される。 大学数学 微分積分 数学 解析学